2013年4月8日月曜日

木造住宅は20年でタダになる?

木造の中古住宅の市場価値は20年でゼロ。
独断で言っているのではありません。現在の日本の中古住宅市場が木造住宅は20年も経過すれば価値ゼロと評価しているのです。
仮に2,000万円で木造住宅を建てたとして20年で価値ゼロならば、年間100万円の目減りという計算だ。実にもったいないことだと思う。
といっても、使用価値はあります。使用するのに殆ど問題がないことが多く、基礎や土台、壁、柱などの構造躯体には特段の劣化はないのが通常。ある程度のリフォームをすれば見た目で新築とそう変わり映えしない状態になるハズ。
ただ、住宅を買うため仲介業者(不動産業者)に中古住宅「古家あり」とチラシに記載された売り住宅に案内された時に、設備の古さが目について「やっぱり建て替えだな」と思ってしまう。つまり、見た目だけで判断して、リフォーム後のイメージがつかないのだ。
「古家あり」とは、20年以上経過した建物について、建物価値ゼロを前提に売値は土地価格のみという意味で扱われる物件です。
40年も経過した住宅なら「古家あり」で建て替えはやむを得ないけど、20年~30年のスパンでは、まだまだ使える住宅は市場に溢れている。
日本の住宅業界は、スクラップ&ビルドを繰り返してきた。それは住宅業界だけではなく大量消費を前提とする経済社会ではそれなりの合理性があったものと思う。消費者も「新築主義」であったし、金融機関も「新築」には特段の配慮を持って融資を行ってきた。
もうそろそろ、そういう新築主義はやめよう。
経済性から見ても、古い住宅に手を加えて居住する方がはるかに安上がりとなる計算だ。

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